新型コロナウイルスの感染が拡大する中、「持病のある方は重症化のリスクがある」といった報道もあり、心臓病をもつ患者さんは、一層の不安を抱えていらっしゃることと思います。
当院では、患者さんに寄り添い、必要な循環器診療が提供できるよう、感染予防に留意しながら、日々診療を続けております。
今回は先日、循環器の医師を取りまとめる日本循環器学会より、心臓病患者さん向けの新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aが発表されたので、こちらをご紹介したいと思います。
これは欧州心臓病学会の発表をもとに、日本循環器学会が、日本向けに修正を行い、作成されたものです。
大切な4つのポイント
① 症状のある時は受診してください
特に悪化する胸痛、動悸、息切れ、失神を自覚するときには、まずは主治医に電話連絡をしてください
② お薬は、必ず継続して下さい
不安がある場合は、主治医の先生に相談をしてみましょう。
③ 感染予防に努めましょう
混雑した場所は避けましょう。石鹸での手洗い、自宅での運動をこころがけましょう。
④ 手術や検査は延期する可能性があります
病院受診により患者さん自身が感染することや、患者さんが感染を広げてしまうことを防ぐため、また、急を要する治療を優先して行うために、状態が安定している患者さんの手術や検査は延期する可能性があります。
不安な場合は、主治医の先生と相談しましょう。
公式サイトでは、よくある質問として
「心臓病患者は、心臓病を持たない人よりも新型コロナウイルス感染症にかかるリスクが高いですか?」
など21個のQ&Aが紹介されていますので、お時間ある時に参照されるとよいでしょう。
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