花粉症はいつ終わる?症状が続く原因と対策を医師が解説
花粉症はいつまで続く?
日本で最も多いスギ花粉は、一般的に2月から飛び始め、3月にピーク、4月頃まで続きます。その後、ヒノキ花粉が3月下旬から5月頃まで飛散します。
そのため、スギとヒノキの両方に反応する方は、2月〜5月頃まで症状が続くことになります。
春だけじゃない?花粉症は一年中起こる
実は花粉症は春だけではありません。原因となる植物によって、ほぼ一年を通して花粉は飛んでいます。
- スギ:2月〜4月
- ヒノキ:3月〜5月
- イネ科:5月〜7月
- ブタクサ・ヨモギ:8月〜10月
複数の花粉にアレルギーがある場合、長期間にわたって症状が続くこともあります。
花粉が終わっても症状が続く理由
「花粉の時期は過ぎたのに、まだ症状がある」という方も少なくありません。これにはいくつか理由があります。
- 鼻や目の粘膜の炎症が残っている
- ハウスダストやダニの影響
- 黄砂やPM2.5などの影響
つまり、花粉だけでなく、さまざまな要因が症状を長引かせることがあります。
つらい症状を軽くするための対策
日常生活でできる対策も大切です。
- マスクやメガネで花粉を防ぐ
- 帰宅時に衣類の花粉を払う
- 室内に花粉を持ち込まない
- こまめな掃除や空気清浄機の活用
また、症状が出る前から薬を使う「初期療法」も効果的です。
毎年つらい方へ|治療には2つの考え方があります
花粉症の治療には、大きく分けて2つの考え方があります。
■ 症状を抑える治療(対症療法)
飲み薬や点鼻薬、点眼薬などで、その年の症状を和らげる方法です。多くの方が行っている一般的な治療です。
■ 体質から改善を目指す治療(根本治療)
アレルギーの反応そのものを弱めていく治療で、代表的なのが舌下免疫療法です。
舌下免疫療法とは?
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(スギ花粉など)を少量ずつ体に取り入れることで、体を慣らしていく治療です。
数年かけて継続する必要はありますが、以下のような効果が期待できます。
- 花粉症の症状が軽くなる
- 薬の使用量が減る
- 将来的に症状が出にくくなる可能性
「毎年つらい」「薬が手放せない」という方にとっては、有力な選択肢の一つです。
舌下免疫療法はいつ始める?
重要なポイントとして、舌下免疫療法は花粉が飛んでいない時期に開始する必要があります。
スギ花粉の場合は、一般的に6月頃〜12月頃までが開始時期となります。
つまり、「つらいシーズンが終わったあと」がスタートのタイミングです。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉があるようにかゆみや鼻水が治るとついつい足が遠のいてしまいますが、来シーズンのために症状が治った後からの舌下免疫療法を考えてみてはいかがでしょうか。
受診をおすすめする方
以下のような方は、一度医療機関での相談をおすすめします。
- 毎年花粉症がつらい
- 市販薬では十分に改善しない
- 仕事や日常生活に支障がある
- 将来的に症状を軽くしたい
まとめ
花粉症は一般的に2月〜5月頃まで続くことが多いですが、原因となる花粉の種類によっては長期間続くこともあります。
症状をその場しのぎで抑えるだけでなく、将来に向けて体質改善を目指す治療(舌下免疫療法)という選択肢もあります。
「毎年つらい」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。早めに対策を始めることで、次のシーズンをより快適に過ごせる可能性があります。
この記事の執筆・監修者

乾 恵輔(いぬい けいすけ) 乾小児科内科医院 院長
【保有資格】
- 日本内科学会認定 総合内科専門医
- 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
- 日本循環器学会認定 循環器専門医
院長よりメッセージ: 「もう花粉の時期は過ぎたはずなのに、鼻水が止まらない……」そんなお悩みは、実は他のアレルゲンや、寒暖差による自律神経の乱れが原因かもしれません。当院では、副院長(小児科・アレルギー科)とも密に連携し、お子様から大人の方まで、長引く鼻炎の原因を精密に特定・治療することを大切にしています。
専門医としての確かな診断と、地域の「かかりつけ医」としての通いやすさで、皆様の快適な生活をサポートします。ご家族皆様のアレルギー相談、どうぞお気軽にお寄せください。
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