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健康診断で血糖値・HbA1cが高いと言われたら?糖尿病専門医が解説【高崎市】

2026/10/17
「健診で血糖値が高いと言われたら?糖尿病専門医がやさしく解説」というタイトルと、「血糖値」「HbA1c」がともに上昇していることを示す矢印バッジを示すアイキャッチ画像。健康診断結果(空腹時血糖110mg/dL要指導、HbA1c 5.8%要指導)を手に持ち不安げな表情の女性と、それを説明する医師のイラストを配置している

「血糖値が高め」と言われたけど、このままで大丈夫?

健康診断で「血糖値がやや高めです」「HbA1cが少し高いです」「要経過観察」と言われたものの、特に症状もないし、そのままにしている方は意外と多いのではないでしょうか。

血糖値やHbA1cが少し高いからといって、すぐに糖尿病というわけではありません。

一方で、糖尿病は血糖値が高くなっても、初期にはほとんど自覚症状がないことも多い病気です。

そのため、健診で異常を指摘されたときは、まず「自分が今どのくらいの状態なのか」を知っておくことが大切です。

この記事では、健診結果のどこを見ればよいのか、どのくらいの数値なら受診した方がよいのかを、糖尿病専門医がわかりやすく解説します。

まずは「血糖値」と「HbA1c」を見てみましょう

健康診断で血糖について確認する主な項目が、血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)です。

血糖値は、その時点で血液中にどのくらいブドウ糖が含まれているかを表します。食事によって変動するため、健診では一般的に空腹時血糖が測定されます。

空腹時血糖が100mg/dL以上になると、健診では「高め」と判定されることがあります。

一方、HbA1cは過去1〜2か月程度の血糖状態を反映する指標です。直前の食事だけでは大きく変化しにくいため、糖尿病の診断や経過観察でよく使われています。

健診ではHbA1c 5.6%以上になると、保健指導などの対象となることがあります。

数字を簡単に整理すると、次のようになります。

検査健診で「高め」とされる目安糖尿病型の目安
空腹時血糖100mg/dL以上126mg/dL以上
HbA1c5.6%以上6.5%以上

ここで大切なのは、「健診で高め」と「糖尿病」は同じではないということです。

たとえばHbA1cが5.7%だったからといって、それだけで糖尿病というわけではありません。

HbA1c 6.5%以上なら糖尿病?

これは健診後によく聞かれる質問です。

HbA1c 6.5%以上は「糖尿病型」を判断する基準の一つですが、HbA1cだけで糖尿病と確定するわけではありません。

血糖値も一緒に確認し、必要に応じて別の日に再検査を行って診断します。

反対に、HbA1cが6.5%未満だから絶対に大丈夫、というわけでもありません。

たとえば、

「HbA1cが6.2%だったけど大丈夫?」

「空腹時血糖が130mg/dLだったけど糖尿病?」

という場合には、一つの数字だけで判断するより、健診結果全体を見て判断することが大切です。

健診結果がお手元にあれば、そのまま医療機関へ持っていくのが一番確実です。

少し高い段階なら、まだできることがあります

血糖値やHbA1cが少し高い程度であれば、必ずしもすぐに薬が必要になるわけではありません。

実際に外来でお話を聞いてみると、「最近少し体重が増えた」「以前より運動しなくなった」「夜遅く食べることが増えた」「甘い飲み物を飲むことが増えた」など、数値が上がった理由に心当たりが見つかることもあります。

こうした場合には、食事や運動、体重などの生活習慣を見直すことで、血糖値やHbA1cが改善することがあります。

だからといって、急に厳しい食事制限をしたり、毎日長時間運動したりする必要はありません。

大切なのは、「自分の場合、どこを変えると効果がありそうか」を考えることです。

無理なく続けられることから始める方が、結果的には長続きします。

「症状がないから大丈夫」とは限りません

糖尿病の厄介なところは、初期にはほとんど自覚症状がないことです。

血糖値が少し高いからといって、すぐに心筋梗塞や腎臓病などが起こるわけではありません。

ただし、高血糖の状態が長く続くと、少しずつ血管や神経に負担がかかります。

その結果、長い年月の中で心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患に加えて、糖尿病性腎症、糖尿病網膜症、糖尿病性神経障害といった合併症のリスクが高くなります。

だからこそ、症状が出てからではなく、健診で「少し高い」と言われた段階で気づけたこと自体に意味があります。

どのくらいなら受診した方がいい?

特に、空腹時血糖126mg/dL以上、HbA1c 6.5%以上の場合や、健診結果に「要受診」「要精密検査」と書かれている場合は、一度医療機関で確認することをおすすめします。

そこまで高くなくても、毎年少しずつ血糖値やHbA1cが上がっている場合は、一度確認しておくとよいでしょう。

また、ご家族に糖尿病の方がいる、最近体重が増えてきた、血圧やコレステロールも高い、といった場合には、血糖値だけでなく生活習慣病全体をまとめて確認することも大切です。

「まだ大丈夫か確認したい」という理由で受診していただいても問題ありません。

受診したら、いきなり薬を飲むことになる?

「病院に行ったら、すぐ薬を出されるのでは?」

と心配される方もいます。

もちろん、血糖値がかなり高い場合などには早めに治療が必要になることもありますが、軽度の異常であれば、必ずしもすぐに薬を始めるわけではありません。

まずは健診結果を確認し、血糖値やHbA1cだけでなく、体重、血圧、コレステロール、中性脂肪、腎機能なども見ながら現在の状態を判断します。

さらに普段の食事や運動、体重の変化などについてお話を聞いてみると、「まずここを変えてみましょう」というポイントが見つかることもあります。

生活習慣の見直しだけでよいのか、定期的に検査した方がよいのか、それとも治療を始めた方がよいのか。

その整理をするのが最初の受診だと考えていただければよいと思います。

当院ではHbA1c・血糖値を当日に確認できます

乾小児科内科医院では、健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方の診療を行っています。

当院では糖尿病専門医が診察を行い、HbA1cと血糖値は院内で測定することができます。

健診結果と当日の検査結果を確認しながら、「まだ生活習慣の改善だけでよいのか」「定期的に検査した方がよいのか」「治療が必要なのか」を判断していきます。

健康診断の結果がお手元にある場合は、ぜひそのままお持ちください。

血糖値やHbA1cだけでなく、血圧、脂質、肝機能、腎機能、体重の変化なども一緒に確認することで、現在の状態をより正確に把握できます。

よくあるご質問

Q. 症状がなくても受診していいですか?

もちろん大丈夫です。

糖尿病は初期には症状がないことが多いため、むしろ健診で異常を指摘された段階で一度確認しておくことが大切です。

Q. 健診結果だけ持って相談してもいいですか?

大丈夫です。

健診結果から分かることも多いため、結果をそのままお持ちください。以前の健診結果も残っていれば、数値の変化を確認するのに役立ちます。

Q. HbA1cが5%台でも受診した方がいいですか?

必ず受診が必要というわけではありません。

ただし、以前より数値が上がっている、空腹時血糖も高い、ご家族に糖尿病の方がいる、最近体重が増えてきた、といった場合には一度相談しておくとよいでしょう。

Q. 受診する日は朝食を抜いた方がいいですか?

基本的には、受診のために無理に食事を抜く必要はありません。

普段どおりで構いません。採血を行う場合には、最後に食事をした時間も確認します。

健診で空腹時血糖が高かったからといって、受診当日に必ずもう一度空腹時血糖を測らなければならないわけではありません。

Q. 受診したらすぐ薬を飲むことになりますか?

必ずしもそうではありません。

軽度の異常であれば、食事や運動、体重などを見直しながら経過を見ることもよくあります。

一方で、血糖値がかなり高い場合には、状態に応じて早めに治療を始めることもあります。

まとめ

健康診断で血糖値やHbA1cが高いと言われても、それだけですぐ糖尿病と決まるわけではありません。

一方で、糖尿病は症状がないまま進行することもあるため、「要経過観察だったから」と何年もそのままにしてしまうのはおすすめできません。

特に、空腹時血糖126mg/dL以上、HbA1c 6.5%以上は糖尿病型を判断する重要な目安ですので、一度医療機関で詳しく確認しておきましょう。

そこまで高くなくても、毎年少しずつ数値が上がっている場合には注意が必要です。

健診は、病気を見つけるだけのものではありません。

「まだ大きな問題になる前に気づくための機会」でもあります。

健診で血糖値を指摘されたことを、生活習慣や健康状態を見直すきっかけにしていただければと思います。

尿検査で尿糖を指摘された方は、尿検査で糖が出たら糖尿病?1+や2+の意味は?もあわせてご覧ください。


この記事の執筆・監修者

高崎市の乾小児科内科医院 院長 乾恵輔

乾 恵輔(いぬい けいすけ) 乾小児科内科医院 院長

【保有資格】

  • 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
  • 日本循環器学会認定 循環器専門医
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医

院長より: 健診で血糖値やHbA1cを指摘されても、すぐに糖尿病というわけではありません。一方で、毎年少しずつ数値が上がっている場合や、糖尿病の基準に近づいている場合には、一度きちんと確認しておくことをおすすめします。「まだ治療が必要な段階ではないのか」「今から何を変えればよいのか」を整理するだけでも、受診する意味はあります。健診結果を見て少し気になった段階で、お気軽にご相談ください。


【糖尿病・生活習慣病相談のご案内】 

健診で血糖値やHbA1cを指摘された方のご相談を受け付けています。健診結果をお持ちいただければ、現在の状態を確認し、必要に応じて追加検査や生活習慣についてご説明します。

受診をご希望の方は、WEB事前受付をご利用いただくとスムーズです。当日、症状について確認したいことがある場合は、お電話でもお問い合わせいただけます。

「健診で血糖値を指摘された」とお伝えください。受診のご予約は、以下の方法でお進みください。

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