健康診断で引っかかったら何科に行く?よくある異常の対処法を専門医が解説
健康診断の結果を見て、「再検査って書いてあるけど、どこに行けばいいの?」と迷ったことはありませんか? 実は、異常の内容によって受診すべき診療科は異なります。また、「様子見でいいもの」と「早めに受診すべきもの」を見極めることも大切です。
この記事では、健康診断でよくある異常ごとに、受診の目安と対応方法を専門医の視点でわかりやすく解説します。
結論から言ってしまうと…迷ったら「内科」でOK
健康診断の異常は、まず「内科」での相談が基本です。理由は3つあります。
- 交通整理ができる: どの科に行くべきか、医師が適切に判断できます。
- トータルで評価できる: 血糖値と血圧、脂質など、複数の異常をまとめて評価できます。
- 専門科への橋渡し: より高度な精密検査が必要な場合、適切な専門医を紹介してもらえます。
特に生活習慣病(血糖・脂質・肝機能など)は、内科が最も得意とする分野です。
よくある異常別の対応方法
① 血糖値が高い(糖尿病の疑い)
- 指摘内容: 空腹時血糖、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が高い
- 対応: 早めに内科(糖尿病内科)を受診
- ポイント: 糖尿病は初期症状がほぼありません。早期なら食事や運動の工夫だけで、お薬を使わずに数値を戻せるチャンスが十分にあります。
② コレステロール・中性脂肪が高い
- 指摘内容: LDL(悪玉)コレステロール、中性脂肪(TG)が高い
- 対応: 内科を受診
- ポイント: LDLコレステロールは血管内にプラークと呼ばれる脂の塊を溜め込み、心筋梗塞や脳梗塞といった血管病を起こすリスクを引き上げます。中性脂肪は動脈硬化のリスクになったり、急性膵炎のリスクになります。
③ 肝機能の異常
- 指摘内容: AST、ALT、γ-GTP(お酒や脂肪肝の指標)の上昇
- 対応: 内科または消化器内科を受診
- ポイント: お酒だけでなく、食べ過ぎによる「脂肪肝」も増えています。放置すると肝硬変など深刻な状態へ進むこともあるため、エコー検査等でのチェックが推奨されます。
④ 尿酸値が高い
- 指摘内容: 尿酸値 7.0mg/dL以上
- 対応: 内科を受診
- ポイント: 「痛風発作(足の激痛)」がなくても、尿酸が高い状態は腎臓に負担をかけます。食事・飲酒習慣の見直しから始めましょう。
⑤ 血圧が高い
- 指摘内容: 上が140以上、または下が90以上
- 対応: 内科(循環器内科)を受診
- ポイント: 健診の1回きりの測定では緊張で高くなることもあります。まずはご自宅でリラックスした状態で測る「家庭血圧」のデータが、正しい診断に役立ちます。
こんな場合は「後回し」にしないで!
次のような場合は、放置せず早めに受診を検討してください。
- 「要精密検査」「要治療」とハッキリ書かれている
- 数値が前回より明らかに悪化している
- 自覚症状(だるさ、喉の渇き、立ちくらみなど)がある
「忙しいから来年でいいや」と思いがちですが、生活習慣病は無症状のまま血管を傷つけていきます。早めの対応が、結果的に一番「楽で、お金もかからない」解決策になります。
乾小児科内科医院でできること
当院では、高崎市周辺の患者様を中心に健診後のフォローに力を入れています。
- 専門医による詳しい説明: 糖尿病・循環器・総合内科の専門医が、結果を読み解きます。
- 即日検査が可能: HbA1c(血糖状態の指標)などは、その場ですぐに結果が出ます。
- 無理のないアドバイス: 「いきなりお薬」ではなく、まずは続けられる生活習慣の工夫をご提案します。
- 家族で通える安心感: ご家族皆様の健康状態を把握している「かかりつけ医」としてトータルに診察します。
「どこに相談すればいいか分からない」という方も、まずは健診結果をそのままお持ちの上、お気軽にご来院ください。
この記事の執筆・監修者

乾 恵輔(いぬい けいすけ) 乾小児科内科医院 院長
【保有資格】
- 日本内科学会認定 総合内科専門医
- 日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医
- 日本循環器学会認定 循環器専門医
院長よりメッセージ: 健康診断の結果は、体からの「大切なお便り」です。たとえ異常を指摘されても、それは「今のうちに気をつければ大丈夫」というサインでもあります。
私は3つの専門医資格を持つ内科医として、多角的な視点から皆様のデータを分析し、最も負担の少ない健康維持の方法を一緒に考えます。不安な気持ちを一人で抱えず、まずは一度お顔を見せに来てください。
【健診後・生活習慣病外来のご案内】 健診結果を詳しく知りたい、再検査をしたいという方へ。 当院では負担の少ない検査と、納得のいく丁寧な解説を心がけています。
当日受診をご希望の方は、お電話でのご連絡がスムーズです。



