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インスリン代が安くなる!カートリッジ製剤について

糖尿病は風邪などの一時的な病気とは違い、継続的な治療が必要となります。特にインスリンは注射製剤ということもあり、錠剤と比べて薬価が高く、経済的な負担も軽視できません。

今回は、インスリン治療のお薬代をちょっとお得にできるカートリッジ製剤についてまとめていきたいと思います。

ペン型インスリン注入器の剤型

最も一般的に使われているペン型インスリン注射器は、あらかじめインスリン製剤が内部にセットされ一体型となっている使い捨てタイプです。プレフィルド型とも呼ばれます。

これに対して、注射器にインスリンのカートリッジ製剤を自分でセットするカートリッジ交換タイプもあります。カートリッジ製剤といいます。

プレフィルド型は、カートリッジを交換する手間がかからないというメリットがある反面、価格はカートリッジ製剤に比べて高いため、医療費負担の点ではカートリッジ製剤の方が優れています。それぞれの薬剤と剤型による薬価の比較は下記の表の通りです。

カートリッジ製剤は詰め替え用シャンプーみたいなもので外身のコストがかからない分、安いけど、中身を入れ替える手間がかかるってことですね

違ってはいないけど、例え方が…

製品名一般名バイオシミラー薬価(円)
プレフィルドカートリッジ
超即効型ノボラピッドインスリン
アスパルト
16271124
インスリン
アスパルトBS
1278701
フィアスプ11501207
ヒューマログインスリン
リスプロ
12181023
インスリン
リスプロBS
1032485
ルムジェブ13241128
アピドラインスリン
グルリジン
16481218
持続型溶剤レベミルインスリン
デテミル
20401553
ランタスインスリン
グラルギン
13681514
インスリン
グラルギンBS
1152747
ランタスXR2251*
トレシーバインスリン
デグルデク
20931511

*ランタスXRソロスターは450単位、他は300単位あたりの薬価(2023年5月現在)。薬価は剤型により異なるため代表的なものとしています。

薬剤負担を最も重視する場合には、バイオシミラー製剤(注射薬のジェネリック医薬品の呼び方)のカートリッジタイプということになります。

追加機能のあるペン型注射器も

一部のカートリッジ製剤用のペン型注射器は、メモリー表示機能があり、最後に注射ボタンを押した時の情報(単位数と経過時間)がわかります。

さらに、その情報を近距離無線通信(NFC)に対応したスマートフォンに転送することもできます。

まとめ

今回はカートリッジ製剤についてお話しました。糖尿病外来をやっていると金銭的な負担から治療を中断してしまい、病状が大きく悪化してしまう患者さんを経験することもあり、薬価負担も含め、それぞれの患者さんにあった治療をご提案できればと考えています。

当院でもカートリッジ製剤は扱っていますので、お気軽にご相談ください。