高崎市 乾小児科内科医院|アレルギー科・循環器内科(心臓血管内科)

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高血圧について

心臓から送り出された血液が、血管内で示す圧力、別の言い方をしますと、血管の壁を押す力が「血圧」で、これが一定以上に高い状態が「高血圧」です。症状は自覚しないことがほとんどで、そのために健康診断で指摘されたりしても、そのままにしている方も少なくありません。
たまたま測った血圧が高いときには血圧が高いといえますが「高血圧症」とは言い切れません。高血圧症とは、くり返して測っても血圧が正常より高い場合をいいます。診察室でのくり返しの測定で最高血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、あるいは、最低血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。

 

なぜ高血圧がいけないのか

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別に症状もないし、数字が高いだけなら治療する必要はない、とお考えになる方もおられると思いますが、長年にわたる健康調査や生命保険の加入者調査などから、血圧が高い人ほど心臓血管系の病気になりやすく、しかも死亡率が高く、とくに収縮期血圧が140以上、拡張期血圧が90以上になるとその頻度が急に高まることがわかりました。
だから、「140/90以上」を高血圧にしているのです。厚生省の調査では厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成26年調査によると、高血圧性疾患の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は1,010万8,000人と非常に多く、20歳以上では収縮期血圧が 140 mmHg 以上の割合は男性34.6%、女性で24.8%と 男性では約3人1人が女性では約4人に1人が該当する極めて身近な病気だということがわかります。「たかが高血圧ぐらい」と考えがちですが、放っておくと心臓や血管、さらに他の臓器にも障害をきたし、心臓の肥大(左室肥大)・腎障害・脳卒中(脳出血、脳梗塞)・心不全・冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)・大動脈瘤・動脈閉塞症などが起こりやすくなります。これらはきちんと治療を行い、血圧を下げておくことで発症率を下げることもわかっており、だからこそ症状がなくても治療をしていくことが重要なのです。

 

どれくらいまで下げればいいの?

血圧をどこまで下げるかは、患者さんの年齢や状態によって異なります。高血圧治療ガイドライン2014によると目標血圧は、後期高齢者の方はしっかり下げるのが難しい場合は145/85未満で、若・中年者、前期高齢者は135/85未満です。糖尿病や腎障害のある患者さんは125/75未満とより厳しめになっています。

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また高血圧にはその程度に応じてⅠ度からⅢ度まで重症度があります。

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縮期血圧とは心臓が血液を送り出した最も高い時の圧で、いわゆる「上の血圧」になります。拡張期血圧は血管が拡張して血液の流れが最も緩やかになった時の圧で、いわゆる「下の血圧」になります。つまり最高血圧=収縮期血圧、最低血圧=拡張期血圧となります。
血圧が高くなるにつれⅠ度からⅢ度までに分類されており、Ⅲ度が最も重度の高血圧ということになります。
血圧以外のリスクも含めてリスク評価を行う血圧以外に、心臓や血管の病気を起こすリスクをどれだけ抱えているかによって低リスクから高リスクまでに分類されます。

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どんな治療があるの

高血圧の治療には生活習慣の見直し(塩分制限、適正体重の維持、運動、節酒、禁煙など)と薬物療法があります。
生活習慣の見直しの中では特に塩分制限は重要

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目標値は食塩6g/日未満となっていますが、成人の1日あたりの塩分平均摂取量は男性で10.8g・女性で9.2gであり、それを大きく下回る減塩を徹底するのはなかなかの努力を必要とします。

塩分を多く含む食べ物をみてみると食塩相当量で、

  • •ラーメン 5~7g
  • •カレー 3-4g
  • •塩鮭(甘口)80g 2g
  • •たらこ 50g 2g
  • •たくあん 3切れ 1.3g

このようになりますので、ラーメンを1杯食べるだけで1日の推奨塩分量に簡単に達してしまうのです。そのため1日6gをしっかり守ろうしようとすると、かなり薄味になり、濃い味に慣れている方にとっては、かなり味気のない食事になります。目標値を達成できなくても塩分を減らす事は、その程度に応じて血圧を下げる効果が期待できますので、いきなり目標を達成しようとせず、

  • ・ラーメンの汁は残す
  • ・外食に行っても定食にしてみる
  • ・揚げ物を1品野菜に変えてみる

など
まず始められることからやってみましょう。

 

薬物療法の開始時期について

生活習慣の見直しを行っても十分に降圧目標が達成できなかった場合は、お薬での治療を考慮することになります。

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低リスクの人は、まずは3か月間の生活習慣の改善で経過観察します。リスク因子がなく、血圧が140~160台の人は生活習慣の改善を考えていきましょう。

ですが生活習慣を変えても、収縮血圧を10~20下げるのが限界ともいわれています。血圧が下がるのを待ち続けていては、動脈硬化が進行してしまうため、血圧の数値によっては早期に治療介入が必要な場合もあります。その一つの目安が160になります。収縮期血圧160以上が持続している方は、薬物治療を検討します。

さらに収縮期血圧が180以上は、高血圧緊急症のリスクがあるため、確実に治療する必要があります。特に血圧が高い方で、

  • •激しい頭痛→脳出血
  • •激しい胸痛→急性心筋梗塞
  • •激しい背部痛→大動脈解離
  • •呼吸困難→急性心不全

などが発症している可能性もあります。

緊急で治療が必要な場合もありますので、状況に応じて高崎総合医療センターなど、提携先をご紹介させていただく可能性もあります。

 

降圧薬治療の実際

生活習慣の修正は重要ですが、降圧効果が比較的小さいことと、達成と維持が難しいことが大きな問題で、大部分の高血圧の方は薬による治療が必要です。降圧薬には多くの種類がありますが、高血圧治療の効果の大部分は、薬の種類よりも降圧の程度によります。ただし、心不全や腎不全などの患者さんには、病状に適した薬剤を選ぶことが必要です。
主な降圧薬としては、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、利尿薬、ベータ遮断薬が推奨されており、それぞれにいくつかの薬剤があります。またアルファ遮断薬も、併用薬として用いられています。
皆さんは血圧の薬について(1)飲まなくてはいけないのか (2)ずっと続けないといけないのか(3)副作用は怖くないのか――が気になるところだと思います。
まず(1)の答えは「血圧の高値が続けば薬を飲むべき」です。薬による心臓病の予防効果は明らかで、死亡率の低下や認知症の予防も期待できます。しかし、白衣の医療者の前(診察室)では高いが、ご家庭では低い「白衣高血圧」の方は、通常薬は不要と思われます。
(2)の答えは「原則はずっと継続」です。高血圧はコントロールできますが、残念ながら現状「薬が効いているだけ血圧を下げる」のであって「血圧を上げる根本を治療する」ものではないため、薬を飲み始めてせっかく血圧が安定しても、薬を飲むのを中断してしまうとまた血圧が上がってしまうことが大半です。ただし、心臓や腎臓が悪くない方で、少量の薬で血圧が低い場合や、生活習慣の改善が十分にできれば、やめることができるかもしれません。過去には受診をきっかけに大幅な塩分制限と運動習慣の見直しに取り組み、薬がいらなくなった方もいらっしゃいました。
(3)の答えは「あまり怖くない」です。血圧を下げる薬で、大きな副作用がでることはほとんどありません。小さな副作用は起こるかもしれませんが、ほとんどの場合、薬をやめればよくなります。降圧治療の効果を考えれば、薬を飲まないことの方がもっと怖いのです。もちろん、薬がはじまったり、変わったりした後に体調が悪くなった場合には、早めに相談してください。

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