健康診断で心電図異常を指摘されたら何科を受診するべき?どんな精密検査がある?|高崎市 乾小児科内科医院|アレルギー科・循環器内科(心臓血管内科)

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健康診断で心電図異常を指摘されたら何科を受診するべき?どんな精密検査がある?

2018.09.29 2019.03.08

乾小児科内科

会社の健康診断、学校での心臓検診などで心電図の異常を指摘された場合は、問題がないか病院で詳しく調べる必要がありますが、何科を受診したらよいのでしょうか。

また受診した場合には、どのような検査を受けることになるのか、について説明していきたいと思います。

 
受診するべきは循環器内科・循環器科・心臓内科・心臓血管内科

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結論からいいますと、受診するべきは循環器内科です。
科の名前は病院によって、循環器科、心臓内科、心臓血管内科などいろいろとありますがどれも意味は変わりません。

循環器内科とは、何をしているところなのかよくわからない方も多いかと思いますが、「心臓から血液を送り出して全身に循環させる管とポンプ、つまり心臓と血管を扱う内科のこと」をいいます。

心臓のリズムが乱れている、心臓そのもの(胸全体)が苦しい、あるいは心臓の問題で足がむくんだり(うっ血)、息が苦しかったり、全身の血管に何か問題が起きているときに原因を調べて必要な治療を行います。

心電図の異常は、心臓の病気が原因であるばかりではなく、肺や血液の電解質バランス異常などからくることもあり、これらもふまえて総合的に判断する必要があります。

もちろん、循環器の医師でなくても内科の医師であれば一般的な心電図の判読は可能です。しかし、心電図に関して一番詳しい医師ということになると、それは日常的に心電図をみている循環器の医師になります。

中でも経歴に「循環器専門医」を明記している医師は心臓に関する専門的な研修を行い、試験を受けて、資格を取得している医師になりますので信頼性は高いと思います。

 
どうして精密検査を受ける必要があるか

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心電図に異常があったからといって、必ずしも心臓に異常があるとは限りませんが、中には重篤な心臓病が隠れていることもあります。また、心臓病があるからといって、自覚症状が出るとは限らず、突然心臓発作を起こして初めて病気がわかることもあります。

残念ながら心電図だけで心臓の全てのことを評価できるわけではなく、異常を放置した場合には重い病気の場合には命を落としてしまうようなこともあり得ます。

健康診断で異常を指摘された場合は、「自分の心臓の健康状態を確認するいい機会」と考え、詳しい検査を行うことをおすすめします。

 
どんな精密検査を受けるの?

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心臓病の親族の有無、自覚症状、以前や現在治療中の病気がないか、などの問診を行なった上で、必要に応じて、

  • ・心臓超音波検査
  • ・ホルター心電図
  • ・心臓(冠動脈)CT検査
  • ・心臓MRI検査
  • ・トレッドミル検査
  • ・エルゴメーター検査

などを行います。

 
心臓超音波検査

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精密検査としてまず初めに行われることが多いのが心臓超音波(心エコー)検査です。心臓の大きさ、形、動き、逆流を防ぐ弁に異常(弁膜症)はないか、などを確認します。
検査時間は15-30分程度です。

 
ホルター心電図

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不整脈を疑った場合には24時間心電図を記録し、詳しく調べるホルター心電図という検査を行います。

不整脈や狭心症の症状には、体を動かしている最中や、夜間や早朝など種類によって出やすい時間が決まっているものもあります。
また、症状がでているときには心電図に変化が現れますが、症状がない時には心電図に変化がみられないことが少なくありません。

そのため、短時間の心電図検査では診断がつきにくく、日常生活のなかで心電図を記録し続けることの出来る、24時間心電図が必要になることがあります。

心電図のシールとコードを服の下につけた状態で、いつも通り1日生活し、その間に不整脈があったか、脈の速さはどうだったか、などを調べます。

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上記検査で異常があった場合、評価が難しい場合は、必要に応じて少し大きな病院などで以下のような行う検査になります。

 
冠動脈CT検査(心臓3DCT検査)

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狭心症などを行なった場合に行う検査です。造影剤というお薬を使って心臓を栄養する血管(冠動脈)に異常がないかどうかCT装置を使って調べます。腎臓の機能が悪いとできないことがあるので事前に採血検査で確認する必要があります。

撮影自体は10分程度ですが、脈の調子を整えたり、採血を行ったり、事前の準備も含めると半日がかりになると考えておいた方がいいかもしれません。

 
心臓MRI検査

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心臓の動きや筋肉の異常、血管の異常などを詳しく調べる検査です。強力な磁気とFMラジオで使うような電波を用いた検査で、放射線は使用しないため被曝の心配はありません。必要に応じて造影剤を用いることもあります。

検査時に「ガコンガコン」と大きな音がするため、耳栓をして検査を受けることが多いです。
検査時間は30分から1時間程度です。

 
トレッドミル検査

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運動したときに起こる変化を診断するために行う検査です。心電図をつけながら一定時間で速度と角度が変化していくウォーキングマシーンのような、動くベルトの上を歩き、その間の変化をみていきます。
検査時間は30分程度です。

 
エルゴメーター検査

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自転車型の装置で、サドルに座り、胸に心電図の電極をつけ、ペダルをこいで心電図の変化をみます。ペダルを踏む抵抗や回数を変えることで、心臓への負荷をかえ、狭心症などの有無や、病気の程度、治療の効果を確かめることができます。

 
まとめ

・健康診断で心電図の異常を指摘され、受診をすすめられた場合は、循環器内科・循環器科・心臓内科・心臓血管内科へ相談をしてください。

・本当に心臓の病気がないかどうか調べるために、医師の問診と診察を受け、必要に応じて精密検査を受ける必要があります。

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