インフルエンザ対策:予防接種はいつから?効果・持続時間・特に必要なのは?|高崎市 乾小児科内科医院|アレルギー科・循環器内科(心臓血管内科)

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インフルエンザ対策:予防接種はいつから?効果・持続時間・特に必要なのは?

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今年は例年よりも早くインフルエンザが局所的に流行りつつあり、学級閉鎖に追い込まれている学校も報告されています。
朝夕に冷え込む日が少しずつ出てきており、体調を崩されている方もいることかと思います。

今回はこれから流行をむかえていくインフルエンザとインフルエンザ予防接種(ワクチン)について考えていきたいと思います。

 
インフルエンザ予防接種はどの時期に行うべき?

インフルエンザの流行は多少の地域差はあるものの例年11月から12月頃に始まり(44週が11月の始まり)、12月下旬から3月上旬にピークをむかえます(下図)。インフルエンザが大流行した2009年は8月上旬とかなり早期から流行がみられていますが今年は現時点(38週:9月23日までの報告)で流行はみられていません。

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インフルエンザワクチンは、打ってからその効果が現れるまで通常2週間程度かかり、約5ヶ月その効果が持続するとされています。
また、過去にインフルエンザにかかったことがあったり、ワクチンを打ったことがあったりする方は、そうでない方と比べて効果が現れるまでに差があると考えられています。

ですので、11月頃から12月上旬までにワクチンを打つのがよいでしょう。

 
ワクチンの効果はどれくらいあるの?

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ワクチンに期待した効果が得られるかどうかに関しては

  • ・ワクチンと流行株が一致しているか
  • ・どの年齢の方に打つのか

によって変わってきます。

流行株について

毎年世界中で流行しているインフルエンザはA香港型(H3N2)、Aソ連型(H1N1)、B型の3種類です。年によって流行のパターンは変わりますが、ひとつの型だけが流行するということではありません。どの型が多いかは毎年変わりますが、新型インフルエンザが出現しない限り、今年もこの3つの型のインフルエンザが流行すると言えます。

現在使われているインフルエンザワクチンにはこれら3種類のウイルスに対しての混合ワクチンなのです。

しかし、型が違っていてワクチンが効かなかったと言う話もあります。

インフルエンザウイルスは常に小さな変異を繰り返していて、例えばA香港型でも流行の始まりと終わり頃では大枠はA香港型で同じですが微妙に違った型に変わっています。この変化が大きいとワクチンの効力が少なくなるのです。

 
毎年流行するタイプを予想してワクチンを作っている

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世界での流行状況からどのタイプがはやるのかを世界保健機関(WHO)が毎年予測し、年2回(2月および9月)のワクチン推奨株選定会議によって、それぞれ次シーズンの北半球用および南半球用のワクチン推奨株を決定、公表します。

日本のワクチン株の選定は、厚生省からの依頼で、国立感染症研究所がWHOの推奨や製造効率などを総合的に評価し、選定しています。

通常用いられるワクチンは厚生労働省から通達された4価ワクチン<インフルエンザウイルスA型株2種類(H1N1株とH3N2株の2種類とB型2種類(山形系統株とビクトリア系統株の2種類)のそれぞれを培養して製造したもの>となっており、2018/2019冬シーズンは、流行予想や製造供給体制を検討して、

A型株

A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)

B型株

B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)

となっています。

 
ワクチンの効果は?

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米国の研究では、ワクチン株と流行株が一致している場合には、65歳以下の健常成人での発症予防効果は70-90%、施設内で生活している高齢者での発症予防効果は30-40%と低下するものの、入院や肺炎を防止する効果は50-60%、死亡の予防効果は80%みられたとの報告があります。

タイプが外れても効かないわけではない 確かにインフルエンザは流行するタイプが毎年変化し、その予測に当たり外れはあります。

ただし、予想が外れてしまっても基本的にはウイルスの構造は類似しておりmインフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。

 
特にワクチンを打つべき方は?

インフルエンザワクチンを積極的に打つべき方は…

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  • ・高齢者(65歳以上)
  • ・心臓病、腎臓病、呼吸機能に障害があるなどの基礎疾患を有する方
  • ・医療・介護関係者
  • ・受験生とその家族

などが挙げられます。

中でも

  • ・65歳以上の方や基礎疾患がある方
  • ・60~64歳で、心臓、腎臓もしくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される方(おおむね、身体障害者障害程度等級1級に相当)
  • ・60-64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方(おおむね、身体障害者障害程度等級1級に相当)

は、インフルエンザワクチン接種による重症化の予防効果によるメリットが大きいと考えられるため、国が接種を推奨する「定期接種」の対象となっています。

上記の方は、一般の方よりもインフルエンザにかかったことによって、気道の粘膜などが弱り、そこに細菌が侵入する細菌性肺炎にもかかりやすく、なった場合に重症化しやすいのも一つの理由です。

 
注射は1回?2回必要?

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小さなお子様は免疫が未熟なため、ワクチンの効果がつきにくいです。そのため、生後6か月以上で12歳まで(13歳未満)では2回接種します。1回目からおよそ2-4週間(できれば4週間)あけて2回目を接種します。

2回接種する場合には、流行前に2回接種が終わるように、1回目は10~11月、2回目は11月中に接種するのがおすすめです。

13歳以上は通常1回接種ですが、2回接種することもできます(接種間隔はおよそ1-4週間)。

ワクチンの添付文書には「13歳以上のものは1回または2回注射」と記載されていますが、健康な成人の方や基礎疾患(慢性疾患)のある方を対象に行われた研究から、インフルエンザワクチン0.5mLの1回接種で、2回接種と同等のワクチン効果が得られるとの報告がありますので原則1回でよいでしょう。

 
ワクチン接種によって引き起こされる症状(副反応)は?

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免疫をつけるためにワクチンを接種したとき、免疫がつく以外の反応がみられることがあります。これを副反応といいます。

一般的に副反応は軽いとされており、注射した場所(局所)の反応としては0-20%で注射をした場所が赤く腫れたり、痛みが出たりしますが、2−3日で消えることがほとんどです。

全身性の反応としては5-10%で発熱、頭痛、悪寒、倦怠感がみられますが通常は2-3日で消失します。

また、ワクチンに対するアレルギー反応として、稀に湿疹、じんま疹、赤み、かゆみなどが数日間みられることもあります。

さらに、まれではありますが、ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、じんましん、赤み(発赤)、掻痒感(かゆみ)、呼吸困難等)が見られることもあります。

 
インフルエンザワクチンの接種で、インフルエンザにかかることはない

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ときどき、「ワクチンを打ったらインフルエンザにかかってしまった」と言われる方がいらっしゃいますが、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。

不活化ワクチンは、インフルエンザウイルスの感染性を失わせ、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して作ったものです。

そのため、ワクチンにはウイルスとしての働きはなく、ワクチン接種によってインフルエンザを発症することはありません。

 
まとめ

・インフルエンザワクチンでインフルエンザの発症を完全に防ぐことはできませんが、発症率を下げ、合併症を防ぐことができます。

・ワクチンの効果は接種後2週間程度から期待できるのでピーク前の11月頃から12月上旬までに打つのがよいでしょう。

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