【2021年】今年の花粉は多い?少ない??|高崎市 乾小児科内科医院|アレルギー科・循環器内科(心臓血管内科)

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【2021年】今年の花粉は多い?少ない??

2021.02.12

【2021年】今年の花粉は多い?少ない??

 
 

今年もスギ花粉が飛び始め、関東ではそろそろ本格的な花粉シーズン入りとなりそうです。

昨年は例年よりも飛散量が少なかったこともあり、つらい症状に悩まされる方は比較的多くありませんでした。

2021年は花粉の飛散量はどんな予測になっているのか見ていきたいと思います。

 

去年と比べると1.8倍の飛散量

日本気象協会によるインターネットサイト tenki.jp で1月20日に発表された「2021年 春の花粉飛散予測(第3報)」によると、

関東甲信地方の2021年のスギ花粉の飛散量は、

  •    例年比: 60%(過去10年の平均値)
  •    前年比:180%

となっています。

 

過去10年の花粉飛散量推移と今年の予測を並べてみると

前年比や例年比でもある程度はわかりますが、絶対値として今年の花粉飛散量はどのあたりの位置づけになるのかを過去10年の花粉飛散量推移と今年の予測を並べて見ていきたいと思います。

群馬県の花粉飛散量のデータは2009年シーズンを最後に公開終了となっているため、おとなり埼玉県のデータを元に見ていきます。

【2021年】今年の花粉は多い?少ない??

【2021年】今年の花粉は多い?少ない??

過去10年のデータと並べてみると、昨年は例年に比べて飛散量が少ない年であったこと、今年は比較的飛散量が多い年であることがわかります。

外出時にマスクをつける頻度が高く、外出自体も少ない現在の状況は、花粉症の観点からすると悪化しにくい環境、といえるかもしれませんが、絶対量として昨年よりも大幅に飛散量の増加が予測されていますので、注意が必要です。

 

働き盛りの2人に1人が花粉症

鼻アレルギー症ガイドライン2020年版によれば、花粉症全体の有病率は42.5%、スギ花粉症は38.8%とされています。

5~9歳のスギ花粉症有病率は30.1%と子供でもおよそ3人に1人は花粉症、10~50代は45%以上の有病率と、働き盛りのおよそ2人に1人が花粉症ということになります。

また花粉症は、この20年で低年齢でも4倍に発症していることが分かっています。

 

コロナ禍での花粉症対策

新型コロナウイルス感染症でも鼻づまりなどの鼻の症状が出ます。

花粉症と新型コロナウイルス感染症を見分けるポイントは、花粉症はモーニングアタックという朝の強い症状があり、花粉が飛散する特定時期に起こる点で、新型コロナウイルス感染症で特徴的なのは嗅覚・味覚障害が起こることです。

花粉症の嗅覚障害は鼻づまりによって発生しますが、一方、新型コロナウイルス感染症では味覚・嗅覚の細胞に影響を及ぼしているために、においや味覚がおかしくなります。

両方に共通する対策は手洗い・マスクの装着です。

新型コロナウイルス感染症の拡大予防には、適切な換気・外気の取り込み・空気の入れ替えが重要です。しかし、スギ花粉が室内に入ってくるという弊害も生じます。

HEPAフィルターを介した室内の循環換気や、スギ花粉の侵入を予防する花粉防御フィルター(花粉を通さない網戸など)を通した換気を考慮する必要があります。また空気を循環させるファンなどを利用してもいいかもしれません。

その他、一般的な花粉症対策として、花粉のつきやすいケバだった衣類は避ける、家に入る前によく花粉を落とす、こまめに室内を掃除するなども有効です。

 

花粉症治療はシーズン本番前からがおすすめ

花粉症は、スギやヒノキなどに対する過剰なアレルギー反応です。
症状が出始めた時には、すでにアレルギー反応が起こっています。

症状が出る少し前(2−3週間前)から抗アレルギー薬を使うことで、症状の悪化を抑えることができます。関東甲信地方における花粉症のピークは3月上〜中旬と予測されています。

症状が出ている方は、早めに、まだ出ていない方も予防のためにそろそろ花粉症治療を始めるのがおすすめです。

 

© Inui pediatrics and internal medicine clinic

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