ガイドラインという言葉を耳にしたことはありますか?どこかで聞いたことはあるけれど、よくわからない、そもそもそれって医療と関係あるの?と思われる方は少なくないかと思います。
ガイドラインとは「大まかな指針」のことで、政府や団体などから様々なものが出されており、一般に用いられている言葉だと思います。
(例)・運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン(スポーツ庁)
・高崎市景観色彩ガイドライン(高崎市)
医療におけるガイドラインとは「診療指針」のことを指し、専門医の集まりである学会が検討を重ねて作成したものです。一番新しい信頼のおける研究結果に基づいて、患者さんに最も効果的な診療上の目安が書かれています。この目安を守ることで医師の学習や経験によるばらつきを解消し、いつでもどこでも標準的な治療を受けられるようになります。
もちろんあくまで目安であり、一人一人背景の異なる患者さんに対しての診療全てがガイドライン通りにいくわけではありませんが、大まかな方針を考えていく上での「参考書」として用いられています。
また医学は日々進歩していくため、ガイドラインに記された標準や推奨も時がたつにつれて変化していきます。ある研究によると、ガイドラインの約半数が6年弱で時代遅れになるといわれています。そのため3~5年ごとに定期的に改訂されるのが理想ですが、大変な労力を要するために必ずしも改訂が可能とは限らず、古いガイドラインのままになっているものは注意が必要です。
有料のものもありますが、広く共有するという目的からかオンラインで公開されているガイドラインも数多く存在します。オンラインで公開されているものは誰でもアクセス可能です。中には医療従事者向けのガイドラインだけでなく一般向け診療ガイドラインを公開しているものもあります。
「ご自身の病名+ガイドライン」で一度検索してみるとおもしろいかもしれません。
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乾小児科内科医院
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